信仰である。信仰である。

神を知る唯一の道は信仰である。

その恵みにあずかる唯一の方法は信仰である。

そは神は知者であって知者以上、賢者であって賢者以上であるからである。

すなわち彼は愛であるからである。

愛を知り愛に近づくの唯一の道は愛である。

そうして信仰は愛の一面である。

信仰によるにあらざれば救わるることなしということはこの義(こと)である。

信仰なくして神を喜ばすことあたわずということはこのゆえである。

神の何たるかを知って、彼が何よりもまず信仰を要求したもう理由がよくわかる。

愛の神を人に紹介する聖書が、信仰に至大の重きを置くは、決して異(あや)しむに足りない。

(信一六・二一)

内村鑑三 「続・一日一生」 9月15日

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